第48回 群馬県造形美術教育研究大会 夏期研修会 
 
大会テーマ 「 かかわる楽しさ  みなぎる感性  わくわく造形 」
 

 『山笑う』季節になりました。自然の猛威に遭遇してから三ヶ月が過ぎようとしています。人の命が失われ,人の心を震撼させ,苦悩の続く時間が流れています。しかし,自然の営みは刻々と変化を続け,夏の装いを見せています。昨年度の秋期研修会でお世話になった桐生・みどり地区の学校も,新緑と子どもたちの歓声と作品が増えていることと思います。公開授業や大会運営でご苦労いただいた先生方,大会に参加された県内の図工・美術教育にかかわる先生方のご協力をいただき,充実した大会となりました。改めまして,心よりお礼を申し上げます。
 さて,小学校においては今年度より,新たな学習指導要領と新しい教科書で授業が始まっていることと思います。中学校においても来年度より新学習指導要領完全実施となります。図工・美術の授業時間は維持されたものの,目標や内容などに追加や変更があり,その対応も着実に授業に反映されていることと思います。小学校では,その戸惑いを実感されているのではないでしょうか。
 しかし,子どもたちにとって図工・美術の時間が,多くの素材とかかわり,豊かな感性をみなぎらせ,表現する気持ちをときめかせ,造形活動に取り組む大切な時間であることに変わりはありません。日々の授業の中で,豊かな情操が養われ,感性が磨かれ、心豊かな人間性が育まれています。
 本研究会は,図工・美術の時間が子どもたちにとって待ち遠しい大好きな時間であり続けるために,また,新学習指導要領の目標の達成に向け,引き続き小・中学校の連続性・系統性を見据えて指導力を高めながら,つくりだす喜びを十分に味わわせることのできる指導を目指して研究実践を積み重ねていきたいと考えています。
 なお,昨年度から「かかわる楽しさ みなぎる感性 わくわく造形」を本研究会の大会テーマに掲げ,新学習指導要領完全実施に向けて,更に研究を深めたいと思います。
 この夏期研修会は,分科会ごとに小・中学校での実践をそれぞれ提案し,指導の系統性や基礎・基本も含め,よりよい指導の在り方を求めて率直に意見を交わし,参加者相互の指導力を高める貴重な機会です。指導者としての成長を求め,子どもたちの豊かな造形活動を充実するために,日々子どもたちと向かい合う指導経験を持つ大勢の先生方の参加をいただき,実り多い研修会となることを期待しています。

   群馬県造形美術教育研究会長                    山 田 一 郎
   群馬県小学校・中学校教育研究会小学校図画工作部会長   関 根 和 子
   群馬県小学校・中学校教育研究会中学校美術部会長      山 田 一 郎
     

 
   
 
 
1.主 催  群馬県小学校・中学校教育研究会小学校図画工作部会、中学校美術部会、群馬県造形美術教育研究会
        
 
2.後 援  群馬県教育委員会
 
3.協 賛  財団法人  群馬県教育振興会  
 
4.期 日  平成 23 年 8 月 9日 ( 火 )
 
5.会 場  前橋市総合福祉会館

6.分科会   13:30 〜 16:30  


第1分科会 第2分科会 第3分科会 第4分科会 第5分科会
創造活動の
基礎・基本
素材との
豊かな出会い
(素 材:材料・時間・空間・場)
「自分らしい」
表現
(表現:表す・感じる・ひろがる)
見方・感じ方を広げる
(鑑賞:見る・感じる・ふくらむ)
造形活動でつながる
(人と・地域と・環境と)


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